昨日ニュースで大きく取り上げられた小梨平キャンプ場のクマ騒ぎ。


最近のキャンプブームは通常のオートキャンプ場だけではなく、いわゆる山のキャンプ場にまで及んでいる。

動画投稿サイトでも小梨平キャンプ場や尾瀬沼キャンプ場でもBBQをする様子が投稿され、それが結構再生されているので、何も知らない人はこれもありかと思ってさらに拍車をかける状況が続いている。


小梨平キャンプ場は上高地のバス停からも近く、山のキャンプというよりはリゾートキャンプの感覚で来る方も多いという。

小梨平キャンプ場は車で横づけできるわけでもなく、上高地自体自然保護のため自家用車での入山は禁止されている。

守るべき自然の中でのキャンプのはずだが、オートキャンプと同じ感覚で食べ物は出しっぱなしのキャンパーも多い。


日本では自然保護の教育が全くといって良いほどされておらず、しかも最近の「客様は神様」の考えからキャンプ場もあまり強く注意ができないケースが大半。



アメリカの国立公園のロッジでは鉄製の頑丈なゴミ箱があり、ロッジでの食料持ち込みも禁止だった。
キャンプ場では車に食料を入れることも禁止で、すべて鉄製の頑丈なケースで保管することが義務づけられていた。

それもその地に生息するクマが人間の食べ物の味を覚えないようにするための対策で、国家公務員のパークレンジャーが厳しく管理し、違反すれば処罰もあった。

そうやって野生動物と人間の共存を図る努力を続けてきたからこそ、人々はその方法を学び守ってキャンプを楽しんでいる。


今回の事件でツキノワグマを捕獲というのは本末転倒で、責められるべきは街の感覚で自然に踏み込むキャンパーたちではないか。


尾瀬沼キャンプ場でも水洗い厳禁のキャンプでBBQをし、尾瀬沼を汚していく。

そのルールを知らない人には誰かが教えてあげ、知っていてルールを破る悪質なキャンパーにはもっと厳しい注意が必要ではないかと思う。


そもそもそういった自然保護にお金を出さない国の体質があるから、現地で一生懸命頑張っているビジターセンターの方も大変な思いをするだけで、実際には効力の対策を取ることは難しい。


今回の事件は山好きが声をあげて自然を犯すことなくキャンプをするということを伝えるべきではないかと思い、思わず小さな声をあげてしまいました。

どうか山のキャンプの意味をも一度考えて、みんなで大切な自然を守りたいですね。