天気予報ほどには暖かくならず、師走らしいお天気です。



最近、週1回図書館通いをするようになり、昔懐かしい本から新しいジャンルの本まで色々はまっています。

私のお気に入りの分野はファンタジー。
子ども向けに書かれた中にも読み応えのある本も結構あり、子ども向けと侮れません。


最近の私のヒットはオランダのトンケ・ドラフト。

中でも「王への手紙」は2004年にオランダで過去50年間に出された子どもの本の第1位に選ばれています。

中世の騎士物語とファンタジーがうまく組み合わさり、主人公が一番若い少年騎士という設定なので、「指輪物語」よりは様々な体験を通して成長していく姿が描かれ、困難に立ち向かっていく姿はある意味理想かもしれないけれど、子どもをより良き世界へと導いていく作者の思いも伝わってきます。


現代の子どもたちにとってはこうした話は古くさいのかもしれないけれど、昔子どもだった私には作者の思いが強く感じられ感動させられる物語でした。


その続編として書かれた「白い盾の少年」も前作同様様々な冒険を通してさらに成長していく少年騎士の姿が描かれています。

ファンタジーの世界の中には、今の社会情勢をほうふつとさせる出来事や人物も登場し、よりリアルにその少年騎士を感じることができます。

作者直筆の挿絵も味があり、素敵です。


どちらも岩波少年文庫に入っていますので、もしよかったらチェックしてみてくださいね。