先日はまった「バティスト」のシーズン2が放映されています。
本来であればシーズン3まで続くシリーズで制作予定でしたが、より濃い密度で刑事役のジュリアン・バティストを描き切るため、あえてシーズン2で終わらせることにしたという。

ハンガリーを舞台に繰り広げられる失踪事件の糾明。
数々の賞を受賞したイギリス人大使役を演じるフィオナ・ショウ。

2人の鬼気迫る熱演で、過去と現在を行き来する事件の解決に予想もつかない展開にハラハラドキドキ。


ブダペストのくさり橋や西駅など美しい景色も楽しみ。

そして主人公のバティストの今後はどうなるのか、完結するまで見逃せません。


追記(11/22)
最終話見終わりました。
どんでん返しの連続の中でストーリーの最後。

あまりに平和でのんびりした世界にの日本から見ると、ヨーロッパでは様々な問題が噴出しています。
他民族が陸続きで移動できる社会の中で、異質なものを排除しようとする思想は若い世代を中心に高まっていますね。

そんな複雑な社会背景を持ったドラマだからこその奥ゆきがあります。

そして最後に行きつく先は家族。
裏切られ苦しみながらも最後の拠り所は家族。

それは日本の政治家が表面的に取り繕った言葉としての家族ではなく、人としての拠り所、帰る場所としての家族です。

日本では家族であっても些細な違いから疎遠になり、そのまま一生終わってしまうことも珍しくありません。
たとえ家族であっても互いの違いを認め合うこと、途中に辛い対立があったとしても。

CMやドラマで作り出される家族を理想化するのではなく、現実の違いを受け止めることの難しさを実感しながら今を生きていく、そんな時代なんだろうなと思います。

親世代も自分の価値観や世間体を押し付けることで、なんとなく表面的にいい家族ということを演出するのではなく、子の心の声を聴くということが求められる時代だと思います。