本来であれば開会式に向けたニュースで盛り上がっていたはずの今日ですが、お天気も雨が降り続き、そして感染拡大のニュースが続々と飛び込んできています。


私たちを命がけで守ってくれるはずの病院がひっ迫している中で、支援するべきは旅行会社や宿泊施設ではなく、病院なのでは...

私たちは医者は儲かる仕事、病院も儲けていているといった意識がありますが、それは過去の事。

これから先高齢化が進みさらに病院が必要になった時、世界でもまれほど評価の低い仕事に就く人が増えるのだろうか?と危惧しています。

特に高齢者の中には看護師や介護士をお世話係として低く見ている方も多く、やってもらって当たり前の意識が抜けないような気がします。


この状況が続く中で自分の身を守るには、医療体制が脆弱なサイタマに住みリスクのある私たちは外に出かけないことしかないですね



そんな中引きこもりのお楽しみの海外ドラマをまた見つけました。
今回は初の中国の歴史ドラマ「三国志~司馬懿 軍師連盟~」です。
全86話という長大なドラマなので、当分楽しめそうです


今までの三国志というと私は吉川英治の「三国志演義」にはまっていたせいか、蜀の諸葛孔明サイドから見た物語しか知りません。

その中で曹操は悪役として登場し、漢の血筋を引くという劉備や孔明とは描かれ方が全く違い、ただの悪だくみにたけた武者という印象しかありませんでした。

魏の国にも孔明と並び称される軍師がいたことを初めて知り、司馬懿を主人公にした壮大な歴史ドラマは曹操の知られざる顔に触れることもでき、多くの予算をつぎ込んで中国が作っただけあり見ごたえ十分です。


ドラマの始まりは司馬懿の若かりし頃、曹丕に使えるまでのエピソードから。

この時代(184~280年)を考えると服装やお屋敷があまりに豪華すぎますが、その辺は時代背景を無視し、ドラマとしての見せ場を重視したのでしょう。

他の中国歴史ドラマは見ていないので何とも言えませんが、すでに官僚制の基礎ができていたことや戦法などもかなり研究されていたことなど驚くばかりです。

蜀に比べると魏は北に位置し厳しい自然の中領土を広げ、それがのちの中国の基礎になるのですね。


厳しい時代に勝ち残っていくために自分の息子たちを競わせ誰が後継者としてふさわしいか見極めようとする曹操。

最後に選ばれるのは人としての情。
それは古今東西一緒ですね。


それぞれの夫婦や恋人としての駆け引きも見所の一つですが、日本では女性が政治に口だすことはまれでしたが、さすが中国の女性は強いです。
しっかり夫にも物申し自分の意志を貫きます。


また吉川英治の「三国志演義」も読み返してみたくなりました。



追記(3/5)
今週から再放送が始まりました。
全話見終わって改めて1話から見直してみると、やはり歴史ドラマの一番の魅力は描く人物の大きさにかかっているような気がします。

全く知らなかった司馬懿が実にしたたかで慎重な性格かよくわかります。
今の官僚として見ても超一流でうまく世渡りしていますが、それだけではない魅力が最終的に天下を取るところまで上り詰めたのだろうと思います。

ドラマのエピソードなので、どこまで実話に即しているかわかりませんが、当時としては珍しくお料理好きであったり、健康体操を欠かさず日課としていることなど、決められたことを推し進めるだけではない知力と人を思いやる気持ちを感じます。

やはり最終的には人が人を惹きつけ国を束ねる政治家になっていくのだと思います。
最近の国会論戦の低レベルさにうんざりしている今だからこそ、大きな政治家が出てきてほしいものです。

それには今の日本の教育ではとても無理でしょうけれど...
社会を知らない専業主婦に育てられた子どもは、とかく自分さえよければという考えになりがち。

東大出の大半がそんな人たちで日本を動かそうとしているのだから、他者に対する共感や思いやりのない社会になっていくのでしょうね。

なんていつになったらワクチン接種も始まるのか、重い気分の今日この頃です。