夢は枯れ野を...

団塊世代夫婦の個人旅行記(海外、国内)をメインに、近所の散歩道、山歩きなど気の向くままに綴っています。

写真の無断転載はご遠慮くださいね。 ホームページ上から写真が大量に消えています。 勝手に写真を盗用され悲しい思いです。 大した写真ではありませんが、私にとっては大切な思いが詰まっています。 どうかご理解のほどを。

最近お気に入りの本

るいと東吾の子ども世代の活躍を描いた「新・御宿かわせみ」

4連休2日目。
相変わらずどんよりしたお天気。
エアコンが壊れ取り付け工事が2週間以上先になってしまった我が家にとっては不幸中の幸いのお天気ですが、これだけの雨続きは農作物にも大きな影響がありますよね。

悪いことの連鎖が続く年はみんなで耐え忍ぶしかないのかな。
明けない夜はないと願って


自粛になってからほんとによく読書するようになりました。
しばらく活字を読むことが億劫だった時期もあるのですが、再開してみると結構はまります。

昔懐かしい本を読み返したり、新しい本に挑戦したり...
何より現実世界をつかの間忘れることができ、本の世界にはまることでいい気分転換になります



一人の作家に凝ると続けて全部の作品を読んでしまうことが多いですが、一時期平岩弓枝にもはまりました。
平岩弓枝の作品の中で一番お気に入りだったのが「御宿かわせみ」のシリーズ。

るいと東吾のキャラクターそして江戸の情緒漂う下町の風情。
どれも趣きがあり、しかも読みやすい文体なので、あっという間にその世界に引き込まれていきました。


今回は私が読んでいなかったその後の物語、るいと東吾の子ども世代の活躍を描いた「新・御宿かわせみ」シリーズを図書館で見つけ、さっそく読んでみることに。

時代も江戸から明治に変わり、江戸の雰囲気も残しつつ確実に近代へと進み始めている頃。


正直やはりるいや東吾ほどに主人公のキャラクターに思い入れをすることができなかったので、本家の「御宿かわせみ」ほどにはのめりこめませんでした。


かわせみにいたお馴染みの面々はそのまま登場し、それが救いですが、やはり物語全体の雰囲気も変わってしまい、しっとりした江戸情緒を味わうことができません。

あえてその後を書き続けた平岩弓枝の心境はわかりませんが、一ファンとしては、そこで物語を終わりにしてほしかったと思っています。
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アゴタ・クリストフの衝撃的な「悪童日記」の第2,3作 「ふたりの証拠」「第三の嘘」

大雨の被害が心配な毎日ですが、関東地方も連日うんざりするほどの雨続きで、最近はウォーキングにも出かけられない日々です


雨が止めば庭に出てみたり...
そして読書の日課です。


アゴタ・クリストフの「悪童日記」は大きなインパクトを与えた本ですが、それに続く第2,3作は手元にないため、昔々読んだきり。

図書館でようやく見つけ25年ぶりに読み返してみました。

作者のアゴタ・クリストフはハンガリー生まれの作家。
ハンガリー動乱の時に西側に亡命し、スイスに在住し2011年に亡くなりました。

第2次世界大戦の戦場となったヨーロッパの各地。
そしてその後の社会主義国家による統制。

彼女の体験がそこかしこに反映している2作品です。

「悪童日記」のあまりのインパクトの大きさに第2作はその真価が問われる作品として注目を浴びましたが、全く違った切り口でありながら、彼女の持ち味はそのまま、さらに奥深い作品になっていました。

登場人物の口から当時の締め付けが厳しかった社会主義体制の様子は語られるものの、描かれるのは個としての人の生き様です。

平和な日本でも最近は目を疑うような事件が相次いでいます。

表面的に取り繕っただけでは解決できない人の心。



これらの作品は母国語ではないフランス語で書き上げられています。
亡命したのちの習得した母国語でない言語で表現したからこその彼女の文体は、私的にはヘミングウェイに通じる乾いた空気を感じます。


そして改めて彼女の文学に対する深い愛情を感じました。
本屋で片っ端から読書する主人公の姿は作者と重なります。

どんな悲惨な状況でも文化が救いになる。
あまりに短絡的な情報があふれているこの日本で、彼女の作品の重さをかみしめた今日一日でした。
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大人の冒険譚「モンテ・クリスト伯」

首都圏に住んでいる私たちにとっては気の抜けない状況が続きそうです。


ただ長丁場になることを考えると、緊急事態宣言をそんなにしょっちゅう出したり引っ込めたりするわけにもいかないこともよく理解できます。


一律禁止という縛りを設けるより、一人一人が自分のリスクを考え行動するしかないと思います。

ワクチンが一般に行き渡るまでにはまだまだ時間がかかるでしょうから。



首都圏に住み持病もあるオットを抱えている身としては、おとなしく近所の公園で我慢する日が続くのは仕方がないことだと...


リスクの少ない人はやはり経済を回していくための行動は必要でしょうし、年寄りはじっと我慢するしかないと。


他人が外出している姿を見るとうらやましくなり、なぜ私たちだけがという気持ちもわかりますが(特に年配者)、やはり自分の命が大事と思ったら自分の判断で自粛するしかないでしょう


日本人には苦手な自分で判断することですが




ということで、たっぷり時間のある時に今まで敬遠していた長い物語に挑戦しています。


アレクサンドル・デュマの作品はどれも大衆向けに書かれた劇的なストーリーで分かりやすく読みやすいです。

その中でも「モンテ・クリスト伯」は私のお気に入り。

子どものころ何度かダイジェスト版は読んだものの、長大な物語を全部読み通したことはありません。


たまたま図書館で見つけた岩波文庫のワイド版は文字も大きく読みやすいです。

本を購入して荷物を増やすことはしたくないので、最近はもっぱら図書館を活用しています。
リスエストで本を取り寄せてもらえることもできますし...

全7巻のうち2巻読み終えました。

ダイジェスト版とは違い、当時の歴史的な背景や一人一人の人物像もしっかり描かれていて読みごたえがあります。

ただ難しい文体ではないので、結構すらすら読み終えてしまいました。

お宝を発見し、これから復讐に挑む彼のストーリー。
しばらくはまってしまいそうです
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今の時代を象徴 ドラ・ド・ヨング作「あらしの前」「あらしのあと」

ようやく地元の図書館も開館し、本が借りられるようになりました。
まだ椅子は片づけられ貸し出しのみです。


ふと手にしたのがオランダ出身のドラ・ド・ヨング作「あらしの前」「あらしのあと」。


オランダ生まれだが、ナチス侵入を逃れるためモロッコからアメリカに渡り作家として活動します。

この「あらし」というのはドイツ軍のオランダ侵攻をさし、それ以前ののどかなお医者さん一家の生活と戦後の苦しい時代を生き抜く一家の成長ぶりが綴られています。


今回のコロナウィルスの惨禍は、まさか私が生きている時代にこんなことが起こるなんてと思ったことでした。
もちろん東日本大震災や9.11テロなど痛ましい出来事も数多くありましたが、今回のように全世界で、そしてまだ毎日何十万の人が亡くなっていく惨禍はなかった気がします。

ヨーロッパでの次々苦しみながら亡くなっていく様子は衝撃的で、とてもこの世のものとは思えない状況でした。

いつまで続くかわからないウィルスとの闘いにおびえながら日々の生活を送っています。
ワクチンがいつ私たち一般の庶民に届くのか、まだまだわからない中で、漠然と不安を抱えた生活がこれから当分の間続くことでしょう。


そんな状況がこの本とよく似ている気がします。
一家も大切な家族を戦争で亡くしました。

直接の戦争の惨劇は描いていなくても、それが残す傷跡がどんなに深く人々の心に刻まれるのか、子ども向けに優しい表現で描かれています。


この本の訳者が吉野源三郎さんということもこの本の魅力を増していると思います。

「あらしの前」には作者の前書きがあり、引用させていただきます。

「けっきょく、世界というものは、おおぜいの人からできあがっているのであって、わたしたちは―あなたもわたしもーそのおおぜいの人の一部なんです。」


この大変な時代の中で、やはり大切なのは物ではなく人、そして家族ということを実感している今日この頃です。
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Kindle無料お試しでハリー・ポッターシリーズを一気読み

今週は関東から東北地方特有の冷たい雨が降り続き、いったんしまい込んだ毛布まで出してくる状態に

先週までの夏日の暑さから一転してこの寒さなので、堪えます。



まだ自粛要請が続いている時期なので、図書館も開いておらず、さすがにドラマも見飽きたといった状況なので、Kindleの無料お試しを活用することに。

1か月過ぎれば解約する予定です



この時期ならではの腰を据えた本もいいですが、今回は一度読んだきりのハリー・ポッターのシリーズを。

全作品が無料で読めるのは有難いです。


さすがに人気のシリーズだけあり、次々読みたくなり止まりません

この表現、原作で読んだらどんなふうに書かれているのかな?と思う箇所が多数あり、興味津々。

いつかは原作を読んでみたいと思っていましたが、ちょうどいい時期かもしれません。

図書館が開いたらさっそく探してみようと思います



やはり何冊もシリーズ化されていると作品にばらつきが出てきますが、私の一番のお気に入りは「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」。


このシリーズは単なる魔法学校の物語ではなく、ハリー・ポッターが少年から青年へと様々な経験を通して成長していく過程が描かれています。


「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」では赤ちゃんの時に両親を亡くしたハリーが名付け親のシリウスと会う感動的なシーンが語られています。

まだ親が恋しい少年ハリーの痛いほど両親を思う気持ちが...



もちろん魔法の数々や英国の寄宿学校での生活などの描写も楽しいですね。

最近お気に入りの本 「太陽の戦士」ローズマリ・サトクリフ

予報より早くどんよりした雲の関東地方です。

この先も雨や雪などが続く予報で、何となく重い気分の一週間になりそうですね。
いつもの年のからっ風と抜けるような青空はどこへ行ってしまったのでしょう




最近お気に入りの本を紹介します。

英国の作家ローズマリ・サトクリフの「太陽の子」。

初めて出会った作家が気に入ると立て続けにその作家の本を読むことが多いですが、この作家もそんな一人となりそうです。



ローズマリ・サトクリフ(1920-1992)はイギリスの児童文学作家であり小説家。
2歳の時の病気がもとで歩行困難になり、生涯車いすで過ごしたそうです。


「太陽の子」は彼女の代表作と言われていますが、青銅器時代に片腕のきかない少年が数々の試練や経験を経て大人になっていくというストーリー。


最初にこの解説だけ読むと青銅器時代?どんな話みたいな感じだったのですが、時代を超えて普遍的な少年が一人前の大人へと成長していく過程が実にリアルで美しい文章です。


作家自身が障がいを抱えて生きてきた方なので、ハンディキャップを持ちながら狼と戦い一人前の戦士となる儀式に臨む姿は感動もの。


そこには彼を助ける友、温かく見守る家族や長老者など様々な人たちがいます。


ハンディキャップが原因でいじめられることがあっても、一人前の戦士となるにはもちろん手加減はありません。

正々堂々と戦って彼が勝ち得たものです。


それぞれの登場人物の描き方も見事ですが、イングランド南部の自然描写も見事で、夏の花々、冬の厳しい自然、そしてそこで暮らす生き物たち。



先日ローマ教皇が来日した際、若者たちに「自分を映す鏡を見るのではなく、他者をもっと見なさい」と語りかけたそうですが、やはり人は他者とのかかわりの中で成長し自分の存在価値を築いていくのだという作者の思いがひしひしと感じられた作品でした
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最近お気に入りの本 「王への手紙」「白い盾の少年騎士」 トンケ・ドラフト

天気予報ほどには暖かくならず、師走らしいお天気です。



最近、週1回図書館通いをするようになり、昔懐かしい本から新しいジャンルの本まで色々はまっています。

私のお気に入りの分野はファンタジー。
子ども向けに書かれた中にも読み応えのある本も結構あり、子ども向けと侮れません。


最近の私のヒットはオランダのトンケ・ドラフト。

中でも「王への手紙」は2004年にオランダで過去50年間に出された子どもの本の第1位に選ばれています。

中世の騎士物語とファンタジーがうまく組み合わさり、主人公が一番若い少年騎士という設定なので、「指輪物語」よりは様々な体験を通して成長していく姿が描かれ、困難に立ち向かっていく姿はある意味理想かもしれないけれど、子どもをより良き世界へと導いていく作者の思いも伝わってきます。


現代の子どもたちにとってはこうした話は古くさいのかもしれないけれど、昔子どもだった私には作者の思いが強く感じられ感動させられる物語でした。


その続編として書かれた「白い盾の少年」も前作同様様々な冒険を通してさらに成長していく少年騎士の姿が描かれています。

ファンタジーの世界の中には、今の社会情勢をほうふつとさせる出来事や人物も登場し、よりリアルにその少年騎士を感じることができます。

作者直筆の挿絵も味があり、素敵です。


どちらも岩波少年文庫に入っていますので、もしよかったらチェックしてみてくださいね。
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