夢は枯れ野を...

団塊世代夫婦の個人旅行記(海外、国内)をメインに、近所の散歩道、山歩きなど気の向くままに綴っています。

写真の無断転載はご遠慮くださいね。 ホームページ上から写真が大量に消えています。 勝手に写真を盗用され悲しい思いです。 大した写真ではありませんが、私にとっては大切な思いが詰まっています。 どうかご理解のほどを。

その他

奥深い人間模様とキャシー警部の熱演光る「埋もれる殺意UNFORGOTTEN~30年目の贖罪」

先日放映された英国アカデミー受賞の「埋もれる殺意」のシーズン4「30年目の贖罪」。

過去数十年に亙る犯罪を捜査。
ロンドンを中心にイングランドの各地を舞台に、複雑な人間関係と秘められた過去を探る捜査。

どのシーズンも英国を代表する役者さんが出演する重厚な演技が魅力。
中でも主演のキャシー警部を演じる二コラ・ウォーカーは私の一番のお気に入りの女優さんと言っても過言ではない。
決して美人タイプではないが、ケンブリッジ大卒業という彼女の知性溢れた演技、見る人を惹きつけてやまない被害者への温かい眼差しに心奪われます。

珍しく吹き替えをしてる野沢由香里さんの声のトーンも好きですが、できることなら字幕版で彼女の肉声を聞いてみたい。

この「30年後の贖罪」はコロナ後に制作されたこともあり、より深く家族とのつながり、罪を償うためのその後の生き方が描かれているような気がします。

そして何より、現在は警察幹部となる人の罪を暴くことへのためらい。

日本ではたとえ若気のいたりであっても一度失敗すればそこから立ち直ることは難しい社会。
欧米ではキリスト教の影響もあるが、過ちに関してはそれをやり直すための様々な施設や手助けが存在します。


今回のシーズンでは、最後に衝撃の終わりを迎えるが、数々の刑事ドラマでその終わりの描き方はちょっとな~というものもあったが、このドラマに関してはその生きざまを貫き、家族や多くの同僚に影響を与えた彼女らしい終わり方だったと思います。


BBCらしい美しい映像もさることながら、オープニング曲のAll We Doが美しいメロディで素敵。
毎回このドラマの導入にふさわしく思わず聞き入ってしまいます。

CSだけでなく、WOWOWやAmazon Primedeなど多くで配信されているので、見逃された方はぜひご覧になってみてください。

フランス発ハードなアクションと美しい映像の正統派刑事ドラマ「刑事ファルコ 失われた22年」

最近の私の中では一番のヒット「刑事ファルコ 失われた22年」。
元々はドイツで放映されたドラマをフランス版にリメイク。
日本でもリメイクされた人気の刑事ドラマ。


22年前に頭に銃弾が入り昏睡状態に陥っていた若き刑事ファルコ。
奇跡的に長い眠りから覚めたという衝撃的なシーンから始まるドラマ。

その状況はある意味ショッキングで、22年の間に起こった大きな変化に戸惑うファルコ。
そんな彼とコンビを組んだ若手の警部補シュヴァリエ。

イケオジのファルコとイケメンのシュヴァリエを眺めているだけでも幸せだが、数々の事件を解決していきながら、ファルコの銃撃の謎に迫る捜査も手に汗握る展開で面白い。

フランスミステリーというとちょっとお茶らけたものが多く、あまり好みではなかったが、このドラマに関しては、一つ一つのエピソードの完成度も高く、派手なアクションも大げさではなく、かっこいい。


英国ではスーツ姿の刑事も、フランスではラフな私服姿でファルコの革ジャン姿は最高に決まっている。
服の色使い、ストールの巻き方、どれをとってもおしゃれで素敵。

イケメンだけでなく、登場する女性陣もみな小顔の別嬪さん。


そして何よりファルコの家族愛、同僚への愛、すべてが暖かく優しい。
それを美しい映像で表現しているところはさすが芸術の国。


シーズン4でファルコが亡くなり、それぞれが彼を悼むシーンは涙が止まりませんでした。

その後のエピソードに関しては要らなかったのかなという思いと、あまりに存在感のあったファルコの死を受け止めるのに余分なものと思われたエピソードも必要だったのかなという思いに揺れています。


すっかりファルコ役のサガモア・ステヴナンにハマってしまいましたが、圧倒される体当たりの演技に出会えたこのドラマに感謝し、再放送を楽しみに待ちたいと思います。


もしまだご覧になっていない方はぜひぜひ。

被害者の立場から描いた英国らしい地道な捜査の連続殺人事件「The Long Shadow」

先日放映された「ヨークシャーの切り裂き魔事件~刑事たちの終わらぬ苦悩」。
あまりにひどい邦題で見るのをやめようかと思っていたが、見終わってみると英国らしい地道な捜査の様子を丁寧に描いた秀作だった。

そしてこのドラマが英国で評価されたのは、社会の底辺にいる女性たちが犠牲となり、そのため捜査が遅れ犯人逮捕まで時間がかかったという現実。
身よりもない女性たちが次々殺されていく中で、もし一般の女性が殺害されていたら捜査も大掛かかりになり、ここまで犠牲者が出なかったのではという被害者家族の無念さ。

それを象徴するタイトルとして「The Long Shadow」がつけられたが、邦題ではそういうドラマの奥深さは全く無視され、制作意図とは違う邦題が付けられていることに愕然とした。
あまりに安っぽい切り裂き魔の犯行だけがクローズアップされたタイトル。
さすがにこれはないでしょという感じ。


地道の捜査の中でも結局、初動の遅れや思い込みなどで犯人を取り逃がしていたことへの後悔や検証もきちんとなされたうえでドラマは創られている。
ただ単に刑事の執念や努力ではないという描き方も、日本の安っぽい刑事ドラマとは違うところ。


日にちを追って刻々と変化する状況の中で、最後の最後に犯人逮捕に至るドラマは劇的。

そして犠牲となった女性の知人や家族の声はリアルに伝わってくる。
ヨークシャーの厳しい自然や人気のない裏通りとは裏腹なクラブの華やかな雰囲気。

思っている以上に素晴らしいどらまなので、邦題に騙されずご覧になってみてくださいね。

英国の厳しい自然とヴェラの冴えわたる推理 「ヴェラ」シーズン12part2

先日放映された「ヴェラ~信念の女警部~」のシーズン12part2。

最後の1話はたぶん英国ではクリスマスバージョンとして放映されたもの。

秋から冬にかけての嵐の中の厳しい自然や英国らしい家庭的な雰囲気のクリスマス風景など、魅力たっぷりの新作。

演じる役者さんも英国ミステリーではお馴染みの面々。

庶民派ヴェラのドラマには珍しく立派なお屋敷も登場します。
実はヴェラのいとこでもある上流階級の人たちが集うパーティーにもあの帽子、レインコートで現れます。
そういう世界を毛嫌いし、嵐の中でも長靴をはいて捜査の指揮をとるヴェラ。

最近原作者のアン・クリーヴスにハマっていますが、彼女の描く世界は一貫してイングランド北東部の自然とそこで暮らす人々。

都会の雑然とした喧噪とは無縁の豊かな自然。

それがこのヴェラのドラマでも思う存分描かれています。


ヴェラの相棒エイデンを演じているケニー・ドーティがこのシーズンを最後に降板するらしいです。
英国らしい穏やかな実直な雰囲気の彼の大ファンでしたが、コロナ後新たな世界に足を進めるようです。

そして後任にはシーズン1から4まで出演していたデイビット・レオンだとか。
この役者さんも大ファンなので、復活は嬉しいです。
また楽しみが増えたヴェラ。
目が離せないですね。

新年あけましておめでとうございます 2024

2024年が始まりました。

元旦早々の大きな災害。


3.11の真っ暗な夜を思い出し、震える思いでニュースを見ていました。


改めて何事ない平穏な日々の大切さを思い出しました。

被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。


昨日のマンションからの富士山。
冬晴れの日はこんなきれいな富士山が拝めます。
IMG_0011


今年のおせちのお重に付いていた和歌。
「千年の繁栄を思い描き、楽しいことを重ねていこう」という意味らしいです。

この歌の通り、楽しいことを重ねていく年にしたいですね。
IMG_0014


今年もぼちぼち更新していけたらと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

身につまされる大規模停電をリアルにドラマ化 BLACKOUT-ヨーロッパ大停電

先日、日本初の放映となったBLACKOUT

ドイツらしい環境問題の視点でヨーロッパで起こる大停電を刻々と時間を追って描いている。

原作がドイツの作家マルク・エルスベルグのベストセラー「ブラックアウト」。
日本でも邦訳されているので、さっそく図書館で予約しました。


電力供給システムに原因不明のエラーが発生し、欧州全体で大規模停電が発生。
危機的状況の中で指名手配犯となったマンツァーノ。
逃亡を繰り返し、数々の危機を乗り越える中でエラーの原因を突き止めるため奔走する。

そんな彼の逃亡劇と大規模停電に巻き込まれた人々の様々なドラマが相まって、単なるパニックアクションではない、深みのあるストーリーとなっている。


システムエラーで大規模停電なんて、今の日本ではすぐにでもありあえることなので、あまりにリアルな表現に思わずドラマの世界に入り込んでしまいました。


原子力発電所のメルトダウンの状況なんて、明らかに東日本大震災を参考にしたと思われ、あの時の状況を改めて外の視線から見て描かれていると感じるシーンの数々。


2022年制作されているので、コロナ後より鮮明になった貧富の差、政治の権力の強大化など日本だけではなく世界レベルで起こっていることをリアルに表現。


実際そうなった時、東日本大震災ではまだ存在していた助け合いも薄くなり、お上に責任を追及するばかりで、我先に略奪や暴動が都市部では発生することは容易に想像でき、どうなってしまうんだろうと不安に駆られる場面もたくさんありました。


そんな中、最終的には、自分の仕事に責任を持ちやり続ける人たちの懸命な姿が救いだったし、それぞれが自分の出来ることを持ち場でするしかないんだろうなあと感じました。


高齢者にとっては、そんな事態が起こることも想定しながら、備えをしていくしかないですね。


また本を読んだ後の感想も伝えたいと思います。

最後の最後に悲しみと美しさ ブラックリストファイナル最終話

10年にわたり放映された「ブラックリスト」がついに終結を迎えました。

派手なアクションばかりが目立つ米国のドラマの中では、一番のお気に入りでした。

正直ファイナルシーズンはちょっと退屈でしたが、この最終話のために作られたシーズンだとしたら納得。



スペイン、闘牛...
ヘミングウェイを思い起こさせる結末。

最愛の人を亡くした後も闘い続けたレイモンド・レディントンにふさわしい幕切れ。

米国ではエピソードのタイトルに「Good Night」とつけられています。

始まりのレスラー捜査官で締めくくられるのも、彼の本望であったと。


シーズン10まですべて見るのはちょっと大変かもしれませんが、もう一度全話見直してみたいです。

もし途中で視聴を止めた方も、この最終話は見る価値のある素晴らしいエピソードなので、ぜひぜひお見逃しなく。


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