自粛の間に見逃したドラマを見ようとamazon primeの無料お試しを視聴。


まずは見逃していたシーズン5,6を全話見た後に改めてシーズン1から見直してみました。


始めはお目当てだった英国貴族のお屋敷や調度品、衣装などに興味がいったものの、改めて見直してみると「風と共に去りぬ」のオマージュが随所に。


「風と共に去りぬ」はアメリカ南部の上流会階級の農園主の娘スカーレット・オハラが主人公で、南北戦争を経て、すべて以前の価値観が変わる中でタラという彼女の心の拠り所のお屋敷を守っていくというあまりに有名な物語です。


ダウントンアビーも第一次世界大戦を経て大きく変化していく英国の貴族の生き方を描いた壮大な歴史ドラマだったということに改めて気づかされました。


その中でお屋敷を守っていくのは長女メアリー。
彼女の強い意志、生きざまがスカーレット・オハラと重なります。


園遊会の最中に第一次世界大戦の開始を告げる当主のロバート。
まさに「風と共に去りぬ」でも園遊会のさなかに南北戦争の始まりが告げられます。


そしてメアリーの婚約者であったカーライルが彼女との別れ際に「君が思っている以上に君のことを愛していた」というセリフは、レット・バトラーが別れ際にいうセリフとそっくり同じ。
悪役であった彼の去り際はなかなかかっこいいです。



オマージュといっても時代は大きく違いますから、戦後の新しい価値観で女性が働く地位を勝ち取り活躍する描き方は「風と共に去りぬ」に新しいエッセンスを加えたジュリアン・フェロウズの脚本によるところが大きいのかもしれません。



「風と共に去りぬ」同様3姉妹それぞれの個性の描き方もおもしろいですね。
妹の婚約者にちょっかいを出したりと、メアリーとイーディスとのバトルも女兄弟のいない私にはうらやましくもあります。

不器用で幸せをなかなかつかめないイーディスが最後の最後に実直さで幸せを勝ち取るシーンはいかにも英国らしい気がします。



個人的にはマシュー役のダン・スティーブンスよりチャールズ役のジュリアン・オーブンデンの方が好みの俳優さんです。

女優さんはローズ役のリリー・ジェームズがダントツお気に入り。


いい映画もそうですが、いいドラマも見る度に新しい発見があり、そこが面白いですね