思い入れのある原作を映画化されたりドラマ化されされた時ほど、自分の評価が分かれることが多い。


あまりに有名なローラ・インガルス・ワイルダーの「大きな森の小さな家」のシリーズは私にとってはかなりお気に入りの本だっただけに、正直このドラマに関してはなかなか高い評価を下すことはできなかった。


私は開拓者として生活する日常、自然との闘いなど彼女の素朴な文章に心惹かれ、その世界を愛してきた。



ドラマの最初のシリーズではそうした場面も登場し楽しみにもしていたが、次第に彼女の世界とかけ離れた逸話も多くなり、ちょっぴり残念な思いもしながらドラマを見続けて。

この人たちがトランプさんの支持基盤を支えているのだろうなと思うことも...
もちろん時代背景は、まだまだ古い価値観の残る中での生活であったとは思うが、父親役のマイケル・ランドンの脚本には納得できないストーリーも多々あった。


その中で、本日「特別版 帰還」の放映があり、ある意味この物語の世界こそがまさにアメリカなのだという思いを強くした。

アルバートが医学部に入学する直前に白血病にかかり、余命いくばくないと告げられる。

彼は最後まで自力で挑戦することをあきらめない。
そんな生き様こそ多くのアメリカ人の理想ではないかと。

挑戦することに意義があり、そして自分の力でつかみ取ることに価値がある。


今は考え方も多様化しそれがすべてではないだろうけれど、どこか根っこの部分に自力で独立を勝ち取り、大変な思いをしながら開拓を進めてきた、その思い、誇りが残っているような気がする。


そんなことを思いながらドラマを見ると、やはり独立心の強かったローラの面影が残り、多くの人に愛されてきたドラマというのも納得できるような気がしてきた。

この先の展開は予想がつきそうだが、それも含めてやはり愛すべきドラマかなと思う。