2日目 2008年10月3日(金)
いよいよフランスで初めて電車に乗り、ヴェルサイユに出かける日だ。
6時過ぎ起床。
昨日機内でいただいたクッキーを食べ、7時半出発。

RER C線のサン・ミッシェル・ノートルダム駅までは徒歩7分くらい。
川沿いの道を歩くので、迷うことがない。
近郊線だが、パリ市内は地下の駅が多い。
早朝なので、ちょっと薄暗い。
ただこの時間なので、みなさん仕事に向かう人ばかり。

2階建車両のついた電車がやってきた。
それまでに何本も電車は来るが、ヴェルサイユに行く電車は7時49分発だ。
行き先を確かめて乗り込む。
2階席の入口に近い席に座り、降りる駅を確認しながら乗車。

予定通り8時27分にヴェルサイユ・リヴ・ゴーシュに到着する。
降り立った駅は街路樹が植えてある、ごく普通の駅。
ネットで確認した情報をもとにそれらしき方向に歩き出す。

こんな感じでヴェルサイユの門が見えてきた。
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わたしたちがほぼ一番乗りに近く、まだチケット売り場の近くまで行くことができなかった。
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この工事中の建物の奥がチケット売り場だ。(現在は変わっていると思いますが)
ミュージアム・パスを利用して入るので、時間になったら、パスを見せ、セキュリティーを通り、中に入る。
ちなみにパリの美術館はどこもセキュリティーが厳しく、二重、三重にチェックされ、それが入場の混雑の原因にもなっていた。

陸続きでいろいろな国に行けてしまう、ヨーロッパの厳しさを少し垣間見るような気がした。
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日本語のオディーオガイドを借り、ネットで事前学習の通り回る。
中はそれぞれ素晴らしい装飾だったが、ちょうど現代アートとのコラボのような催しをしていて、肝心の調度品のすぐ近くにとんでもなく不似合いなものが飾ってあり、正直感動は薄かった。

こちらは最初の見どころの礼拝堂。
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唯一、鏡の間はさすがに絢爛豪華で素晴らしかった。
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そこにもこんな展示品が。
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とりあえず一通り見学し、庭園の方へ出てくる。
庭園もミュージアム・パスで入れるのだ。

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まずはアポロンの泉まで歩いていき、そこからヴェルサイユ宮殿を眺める。
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ヴェルサイユ宮殿の庭園の象徴でもあるラトナの泉。
泉の周りを飾っているカエルは、農民がカエルに変えられたしまったギリシャ神話に基づいて作られたそうだ。
ここからグランド・カナルが見渡せて壮大な景色だ。
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意外にも、花壇の花はどちらかと言えば野の花に近いような素朴な花が多かった。
壮大な庭園や絢爛豪華な宮殿には似つかわしくないような自然な花々がフランス式の庭園のスタイルなのか。
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水の前庭から見た宮殿。

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グランド・カナル沿いの道にはこんなかわいらしい刈り込みの植木が並んでいる。
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ピラミッドの泉。
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このプチトランに乗り、グラン・トリアノンを目指す。
料金は6€。
乗り場のすぐ近くでチケットを販売している。
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グラン・トリアノンの庭園。
先ほどよりさらにかわいらしいお花が植えられている。
10月初めなので、そろそろ秋冬のお花の植え替えが始まっているところもあった。
ここがヴェルサイユでは、私の一番のお気に入りの場所になった。
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そしてプチ・トリアノン。
ここからさらに奥まで散策するはずだったが、天気が急変し、冷たい北風と重苦しい黒い雲に負けて、そのまま引き返すことにした。
帰りはグランド・カナルに沿って歩いて戻る。
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こうしてヴェルサイユの観光が終わったが、息の詰まるような宮殿の豪華さに引き換え、素朴な離宮や庭園の花々を、マリー・アントワネットが愛したのもうなずけるような気がした。

もう一度時期を変え、お天気のいい時にゆっくり庭園を散策してみたい。


ヴェルサイユで昼食をとる予定だったが、いったんアパルトマンにもどり、厚着をしてから午後の観光にでかけることにした。
駅に着くと、土砂降りの雨。
予定を早めてルーヴル美術館に出かけることにした。