旅立つ前は、聖池でのアンコール・ワットの日の出を撮りたいという思いだけでこの旅を計画した。
残念ながら、日の出の写真という念願は叶えることができなかったが、思ってもみなかったたくさんのレリーフとの出会いがあり、それを自分の目で見れることの幸せを味わうことができた。

ヨーロッパやアメリカに比べるとどうしても情報が少ないため、街の様子や治安など不安を抱えたままでの出発となったが、行ってみると、観光に携わっている人の多くは英語が話せ、シェムリアップの街の治安も悪くなかった。

ただ一歩シェムリアップの街を出ると、道のぬかるみの水たまりで水浴びをしている子どもたちや遺跡の周りで物売りをする子どもたちなど、多くの胸痛む光景を見かけた。

欧米の観光客なら、貧しいアジアの子どもと割り切って思える光景も、なぜかそのまま上から目線で見ることはできなかった。
だからと言って自分に何かできるわけではないが、飽食の日本の子どもと比べ、せめて孫には世界には食べることに困っている子どもがたくさんいるんだよと伝えてあげようと思う。

ともあれ、アンコール遺跡は世界遺産にふさわしい素晴らしい遺跡だった。
もう少し建築様式やレリーフに描かれた神話など学習していけば、もっともっと感動があったのではないかと思うと、そこが悔やまれてならない。


最後に、1年以上前の旅の記録をうろ覚えで綴ったので、いろいろ誤記があるかもしれません。
またいろいろ教えていただけたら嬉しいです。
お付き合いいただき、ありがとうございました