5日目
ノリスから北へ50分走り、マンモスに着く。
ここはイエローストーンで一番北に位置するが、麓の町までの距離が一番短く、唯一年中オープンしているエリアだ。
ちなみに他のエリアは大体5月から10月までだ。
積雪が残っていれば、道路は閉鎖されるので、情報を確認してから出かけた方がいい。



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マンモスエリアは設備のいいホテルもあり、ほかのエリアに比べて年配の方も多く、駐車場もにぎわっていた。
少し離れた駐車場に車を入れ、いくつものテラスをつなぐ木道を歩く。
どんよりしたお天気なので、石灰のテラスの輝きも今一つさえない。
一瞬光が差すだけで全く違った光景になる。


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  Opal Terrace
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 Minerva Terrace
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 Mound&Jupiter Terraces
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 こんな風にいろんな角度からテラスが見学できる

一通り見学した後は、アッパーテラスのエリアへ車で移動する。
こちらは一方通行の車で見学するエリアだ。

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 Orange Spring Mound
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 テラスの端はこんな風になっている
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  Liberty Cap

マンモスの中心地から北口ゲートまでは車で15分ほどだ。
途中は切り立った岩肌が見れ、これまでとはちょっと違った景色だ。

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 北口ゲート

マンモスから東へルーズベルトカントリーへ向かう。
途中にブラックテイル・プラトー・ドライブという東行き一方通行のドライブコースがある。
ここは松の林をぬって続くダートロードで、野生動物の遭遇を求めて走ってみたが、全く遇えず、車がほこりまみれになってしまった。

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 夕方遅くなら、この草原に野生動物を見ることができたかも
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50分ほど走り、ルーズベルトロッジに到着する。
丸太造りの素朴な雰囲気がいい。
ここのレストランのハンバーガーはおいしいと聞いていたので、早速注文する。
受付でブザーを渡され、それが鳴ったら席に案内してもらえる。
時刻は1時半を過ぎていたので、あまり待たずに席に着く。
ハンバーガーとサラダや豆などの付け合わせと飲み物のセットだ。
久しぶりにまともな食事にありつけた。
アメリカならではのお肉たっぷりのジューシーなハンバーガーだった。

ここから駅馬車ツアーや乗馬もできる。
私たちはタワー滝のトレイルを歩くことにし、ロッジを離れた。

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 セオドア・ルーズベルト大統領がキャンプした地に1920年に建てられたロッジだ


タワー滝までは15分ほどの距離だ。
イエローストーン川沿いに切り立った崖が続いている。
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着いてみると、崖崩れのため、滝つぼまで行くことはできず、途中で引き返すことに。

このすぐ近くに無人のガソリンスタンドがあり、給油していくことにしたのだが、クレジット決済のみで、アメリカで発行されたクレジットカード以外は利用できないようだった。
そこへ、大きなハーレーに乗ったおじ様たちが現れ、私たちの困っている様子を見て声をかけてくれた。
オットのクレジットカードで何回か試してくれるが、どうも受け付けられないようだ。
すると自分のクレジットカードを使うからその分キャッシュで払ってくれたらいいという、ありがたい申し出が。
大きなハーレーに乗っている人たちで、経済的に余裕のある人たちの集まりだったから、こんなふうに助けてくれたのだろう。
お互いの旅の無事を願ってお別れした。

ちなみにイエローストーンではハーレーの本場なので、ツーリングの人たちを結構見かけた。
適度にカーブやアップダウンの有る道は、バイク好きならたまらないだろう。

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 タワー滝 火山岩の尖塔が印象的

タワー滝からいったんルーズベルトに戻り、ラマバレーという平原を目指す。
ここは野生動物の出没率の高い平原で、いくつかのポイントで車を停め、人が集まっている。
そのなかでも一番人が多いポイントで、しばし待つことに。
車から小さなイスを持ってきてのんびり座って待つ人や、三脚をセットして準備万端の人など、さまざまだった。

夕方の川沿いはブヨのような虫が大量発生して、追い払ってもすぐに寄ってくる。
そんな私の様子を見てご夫婦で来ていた人が、虫除けの薬を貸してくれる。
「ゼネラルストアーで売ってたわよ」なんていろいろ教えてもらう。

だんだん日が傾いていくが、一向に姿を見せない。
ここはバッファローの群れが食事が終わってねぐらに帰るときの通り道だそうだ。
その通り過ぎて行く姿が壮観だと、楽しみにしていたのだが。
結局20時近くまでいて、あきらめてロッジに戻ることにした。

日が沈むのは21時を回ってからだが、暗い夜道を帰るのは危険だからだ。
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 ここで2時間ほど待機
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 群れからはぐれた1頭だけ、のんびり草を食べていた